桃子一乙一丙
スニーカーCDコレクション きみにしか聞こえない CALLING YOU |
私が『きみにし聞こえない』と出会ったのは親友に此方のCDを貸して貰った事がきっかけでした。また自身が乙一さんの作品にのめり込むきっかけとなった今でも宝物である作品です。此方のCDを聴きながら何度あの切なさに切ない想いに、シンヤ君の優しさ、主人公の不器用さに、そして悲しい別れに涙した事かわかりません!!涙なしではいつも最後まで聴く事が出来ずにですが何度も何度も繰り返して聴いてしまう私自身にとってはかけがえのないそして皆様にお奨めしたい珠玉の作品です(*^^*)乙一さんの書かれる作品はどれも胸に響く、引き寄せる作品ばかりで10代の心理描写や葛藤の表現が大変素晴らしく…そして切なく魅せられる。声優さんのお声もとてもよく合っていて、本当に良かったです。“痛み”“喪失”そして“恋”…一つ一つの表現が乙一さんは巧みで感情移入しやすい。何て10代のありのままの痛みや感情を表現できるのだろう。本当にこの涙と切ない痛み、感動をありがとうございました!! |
KIDS オリジナル・サウンドトラック |
まだ公開前ですが非常に落ち着いた感じの曲がつまった感動的な音楽です。各トラックの最後に小池徹平、玉木宏さん等出演者の映画の1シーンだと思われるセリフが30秒〜1分程度入っています。映画を見た後ならシーンを思い出してより感動がこみあげるCDだろうな、と感じました。映画は公開前ですが何となく雰囲気が分かる感じで前に買って聞くのも良いです。特に小池徹平君のセリフがメインです。 |
さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫) |
未来予報 あした、晴れればいい。
「また未来が見えた……」給食のパンを届けに行く清水と一緒にあがりこんだ大人びた転校生・古寺の家。清水は古寺の予言に興味を持ち3人で過ごすうち意外な予言を聞く。そして僕と清水は気まずくなって… 手を握る泥棒の物語 俺は腕時計のデザインをしながら小さな会社を友人と運営している。新しいデザインの腕時計を作るためには資金が足りない。叔母のバッグを盗むことにして旅館の外側を壊しバッグを掴むはずが、掴んだのは女性の腕で… フィルムの中の少女 人と接することの苦手な私は一大決心をして入部した映画研究会で一本のフィルムを見つける。そこに写る少女はフィルムを回すたびにこちらへと振り返ってくる。どうやら殺されたらしいこの少女の身元を捜すうちに… 失はれた物語 自分は事故にあい右腕の感覚以外失ってしまう。五感は全て失われ人差し指で意思の疎通を図る。昔音楽教師であった妻は日々の出来事を腕に綴ったり、鍵盤に見立てて演奏したりする。ある日自分は自殺の方法を思いつく。 相変わらずの乙一でございます。今回は「せつない」特集。イラスト付でまるで少女小説の様。「未来予報」は「自分が人より劣っている閉塞感」でいっぱいです。自分は駄目人間なんだ…誰もが時に(やまねはいつでも)抱く感情ですが「普通」に暮らしているへの憧れ、妬み。鬱屈した心情がリアルです。清水は病気で死んでしまうのですが「結婚した未来」と「死ぬ未来」は混在していました。古寺の予言は「おまえたち二人、どちらかが死ななければ、いつか結婚するぜ」だったのです。 |
失はれる物語 (角川文庫) |
この作品で初めて乙一さんを知りました。
Calling Youで泣きました。そして傷も感動しました。 松山ケンイチさんが帯で言っているとおり、10代の方には絶対お勧めです! |
The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day |
オリジナル『ジョジョ』を読んでいることが前提である作品なのは間違いないので、私からの評価も同様のスタンスでさせていただきます。
以下、ネタバレを多分に含みますのでご注意ください。 命の芽生えから今この瞬間までの、全ての記憶が刻まれている「本」。 自身も決して記憶から逃げられないが、他人にその記憶を強制的に追体験させることも出来る。 本作を楽しめるか否かは、イコール、この能力設定にどれだけ「共感」出来るか、だと思います。 そしてその能力に対する「肉付け」は申し分なし。 能力の発露過程、開いてはいけないページ、射程距離をはじめ他者への発動条件、カンニング(?)などの細かい活用法、その他メリット・デメリットetc. ジョジョ好きなら誰もが考える、「こういうスタンドがあったら面白いんじゃないか」的な発想なり妄想なりを、作者は充分突き詰めたであろうと推察(もちろん、そうじゃなきゃ困るのだが)できて好感。 能力者への嫌悪感や同情といったことも含めて、広い意味での「共感」を呼ぶための下地は充分作れているんじゃないかと思う。 あとは好みの問題でしょう(能力に関しては)。 ストーリー自体にはいくつか不満あり。 作中の人物が「自身が作中の人物であることを自覚している」ような描き方にはやはり興醒め。 「復讐」の詳細をあえて語らなかったことも、むしろ逆効果では。 そうした意図は分からなくはないですが、結局は読者に中途半端な読後感を与えるだけになっている気がします。 まあ、そのあたりも「好みの問題」って言えばそうなのかもしれませんが。 以上、ふまえて私からの評価は☆4つです。 |
きみにしか聞こえない [DVD] |
何よりも魅力的なのが二人の心が高揚して、声が弾みながら、笑顔をちょっぴり我慢しちゃういじらしい主人公の二人。
コミュニケーションツールが進化した現代、声だけしか聞いたことのない、又は文字のみで話題を共有した相手に『会いたい』と思うことは現代人にとっては一昔では考えられなかったことだけれど、さほど珍しくもなくなってきました。そういう出会い方の是非を、なんだか違う角度から考えてみたらどうだろう。。。デジタルな出会いをアナログな主人公の二人がもし私たちとは違うカタチで実現させたら?メル友に恋心を抱いて会うわけでもなく、チャット仲間に依存してしまってバーチャルな世界に逃げ込んでるわけでもない二人・・・非現実的にみえて、どこか現在のカルチャーをろ過されたようなストーリー。 言葉と真剣に向かい合う、アナログ的な二人だからこそ、そういう役を緻密に演じられる小出くんと成海ちゃんだからこそ映像として届けられたのではないでしょうか?でも、こんな講釈なしでも、純粋に涙をながしてしまいます。 |
KIDS 初回限定 『光』 [DVD] |
玉木宏くん目当てで映画を見たところ、さすが乙一さん。すごくいい映画でした。
小池徹平くん演じる繊細なアサト、栗山千秋ちゃん演じるかわいらしいシホと絡みあって、玉木くん演じる荒れているけれどどこかに誰かの愛情を求めているタケオがすごくよかったです。しかも、三人ともいつものイメージと違った役どころというのも、見ていて面白かったです。 「光」の特典ディスクには、玉木くんが小池くんにイタズラをしかける寸前の場面がっ!!麩菓子を食べた食べないの真相はいかに?小池くん本人のみぞ知るということでしょうか(笑)これを見れただけでも玉木くんファンの私にはうれしい特典でした。 |
ZOO [DVD] |
原作を読んだ上での立場でレビューさせてもらいます。
・カザリとヨーコ 胡散臭さを拭えません。 もっと生々しくてもよかったんじゃないでしょうか。 娯楽作品としてもイマイチです。 ・SEVEN ROOMS 原作では姉の覚悟が印象に残ったのですが、そこが上手く描けてないと思います。 演出を変えてもその精神は受け継いでほしかった。 好きな作品だけに本当に残念に思います。 ・SO-far そ・ふぁー 原作に忠実だとは思いますが、歳のせいかあまり印象には残りませんでした。 ・陽だまりの詩 時間を忘れて楽しめました。おそらく見ていて退屈するシーンはありません。 音楽、台詞回し、演出も良質です。 同じテーマを扱った作品は多々あると思いますが、これは最高峰だと思います。 男が最後に言った言葉は忘れられません。 原作が好きな人も忘れた頃に見ると違った印象を受けると思います。 ・ZOO 原作の解釈は私には難しかったのですが、この映像はあきらかに著者の意図とは違う解釈をしています。 映画と小説に表現の違いがあれど間違ってもこうはならないと思います。 原作がつまらないので意図的に改変したんだろうなという印象を受けました。 |