Bose Suspension
あいのわ |
優れた表現は、一面的な解釈を相手に与えない。優れた表現は、相手によって異なる価値観を浮き彫りにする。それは、表現というものが、世界が持っている多様な価値観の写し絵だからだ。
ハナレグミも、そんな多様な価値観をオファーする表現者のひとりだ。彼はデビュー曲’家族の風景’で、「どこにでもあるよう」で、実は日本では既に失われてしまった風景を歌っていた。だから彼の曲には、日々を生きることの喜びと悲しみが同時に滲み出てくる。とっても切ない。 久々に発表された4作目。これが素晴らしい。プロデュースを手掛けたポラリスのオオヤユウスケによる広がりのある音空間が、それぞれの音に生々しさを与えている。曲調は弾き語りからブルース、ソウル、スカ、レゲエ、ヒップホップ(AFRAのヒューマン・ビートボックス最高!) 、ジャムセッションまで、限りなく横断的でバラエティに富んでいる。そして、永積タカシの感情を揺さぶる歌。ここに、ぼくは往年のソウルシンガー達の幻影を見る。彼は、日本で数少ない、ソウルシンガーの系譜の末尾に位置するのだろう。レコードの中央にはカーティス・メイフィールドの’PEOPLE GET READY’が収録されているのも示唆的だ。 歌詞について。クラムボンの原田郁子による作詞が2曲、共作が1曲収録されている。そして、多くの曲で「あい」という歌詞が出てくる。彼が歌う「言葉になんてならない」それは、実に多彩な表情を持っている。今作で彼は「愛という価値観は、実に多様なものなんだよ。」とさりげなく掲示して見せた。そんな輪(レコード)が「あいのわ」だよ、と。 また、幾つかの曲では、現在の世界の暗い側面を歌っている。「あいの こども/ひびきあう しあわせ/おかねしかない せかいを/ぬりかえて いきてゆけ」。経済システムが揺らぎ、地球が悲鳴をあげる今。それはこれから先、さらに酷くなっていく。これから生まれてくる子供たちは、ぼくたちよりさらに過酷な時代を生きることになるだろう。そんな子供たちへの、静かな祈りのような曲でこのレコードは終わる。 「光の先の闇を見に行こう」。さりげなく、彼はそう呼びかける。どんな時代であっても、音楽は、歌は、こんなにも真っ直ぐに響く。歌っていこう。「いい事ばかりはありゃしない」2009年の日本で歌われた、楽しい夕べのソウル・ミュージック。 |
ビギンの一五一会 ドライブ・イン・シアター[洋楽カバー編] |
「ビギンの一五一会2」が発表された今年、一五一会という楽器の味わいを気に入った人は是非この洋楽カバーの大傑作にも耳を傾けて欲しいと思う。このシンプルな楽器の表現能力の大きさに驚嘆するだろう。そして、全曲ゲスト・ミュージシャンも加えたスタジオ・セッションの一発録音がもたらすライヴ感覚がよい。中でもM1はボブ・ディランのこの超名曲の数多あるカバーの中でも十指に入る出来だと思う。すべて原語で歌っており、M4はもちろんスペイン語。全曲について言えることだが、原曲に対する深い理解・愛情・敬意を感じる。こういう作品は聴いていて本当に気持ちがよい。収録時間が短い(27分)が、セッションの熱気がそれを補って余りある。歌詞をのせたブックレットは一五一会の譜面集を兼ねていて、CDには収録されていない名曲として「サウンド・オブ・サイレンス」「星に願いを」「オンリー ユー」「孤独の旅路」「雨にぬれても」「明日に架ける橋」の歌詞と譜面も掲載している。自分でプレイすることを勧めているのだが、BEGINによるこれらの曲のカバーも聴きたいものだ。いつの日か実現することを期待したい。 |
バカリズムマン対怪人ボーズ [DVD] |
私は特撮ファンでバカリズムのファンです。
たまたま深夜にテレビを観ていてこの番組を知り、マニア心をくすぐる番組づくりにハマってしまいました。はっきり言って予定調和だし、毎回戦う相手が怪人ボーズだし(笑)、しょーもないと言えばしょーもないけど、作り手や演者がバカバカしいことに真面目に取り組んでいる姿勢が素晴らしい!そして過去の特撮番組のオマージュも感じる演出も見ものです。 もう少し値段が安ければ良かったんですが、この手の番組のノリが好きな人は買う価値ありです! |
BOSE Bose in-ear headphones オーディオヘッドホン |
2世代目を特に不満なく使用していましたが、1年経たずにプラグの接触不良が原因か聞こえにくくなりました。
iPodをズボンのポケットに入れながら聴く事が多く、少々粗っぽく使ったせいでしょうか…。 (1世代目も1年と少しの使用期間で接続部分のゴムに亀裂が入り、その後聞こえなくなり、有償で今の2世代目に新品交換。3個目を買うのは躊躇します…) 気に入っていた商品だけに、接続部分をもう少し頑丈につくっていただきたかったです。 |
BOSE Companion2 II マルチメディアスピーカー(ブラック) |
店頭で音を試し聴きして購入しました。
パソコンにつないで聴きましたらこの重低音はさすがだと。 ライブ音源をきいても臨場感に遜色はなくPC用スピーカーとしてはもったいないくらい。 ただ、やっぱり皆さんがおっしゃっているように電源スイッチがないのが厳しいかな。 あと、重低音がききすぎる感が場面によってはあるかもです。ただ、この場合はPC側で できるのであればイコライザーを調節すれば何とかなるのでは?? 自分はこの重低音が気に入っているのでイコライザーはいじっていませんが(笑) 正直、ちょっと高いかなって思ったんですけど、満足であります。値段相応、電源スイッチ 無しが残念ということで星4つでよろしくお願いします。 |
BOSE Companion2 II マルチメディアスピーカー(シルバー) |
いつもスピーカーは値段を見て買いますが、
最近、ジャズとオーケストラの曲が気に入って、 そしていつもパソコンで音楽を聴いているので、 思い切ってこの商品を買いました。 本当に大満足ですよ! まず私が音楽を聴くとき、一番気になる低音は良く出てますし、 驚いたのはサイズが全然大きくないのに、低音がこんなに出れるなんて、 本当に感動しました。 BOSEのスピーカーは5年保証ですから、なんとなく安心できますね。 そして安くないけど、音は値段に相応ですので、 もっと音楽を楽しみたい方はお勧めですよ! |
谷川俊太郎質問箱 |
糸井さんのほぼ日サイトで連載されてたものを本にしたようです。
読者から谷川さんに質問→谷川さんの回答。 こんな感じです。面白いです。 「えっ。そんな質問、谷川さんにしても…」 っていうのが結構あるから、面白い。 谷川さんのこと、大好きになりました。 すっごく素敵な人だと思います。素敵な人の中からでてくる言葉、発想なので、やっぱりすばらしいです。 最後の方で糸井さんとの対談があり写真も載ってたのですが、ほんとにもうおじいちゃんなんですよね。笑顔がすごく素敵です。 挿絵がまたかわいい。 そう、かわいい本です。 やさしい本です。 ぜひ、読んでみてください。 |
明日に向かって捨てろ!! |
この本の著者がBOSEだということがまず納得できない。どう見ても聞き手の永田氏の主張が強すぎる。
いちいちでしゃばってくる感じがするんだよなあ。ボーズ(もうめんどくさいからカタカナ表記で)と仲良いのはわかるんだけどヤダ味を増してるだけだと思う。 しまおまほさんのお宅訪問は素晴らしい。上記の不満をチャラにするほどに。 惜しい本だなあ。 |
ヤングトラウマ~ひろ子・ドカベン・バムバータ~ |
スチャダラパーの言うヤングトラウマは「多感な時期に負ってしまった心の傷。いい意味で。」ということですが、もっと分かり易い表現を私個人的に使うなら、どっぷりとはまった趣味や趣向、モノ、人、のことなのですが、それがある意味拗れちゃったレベルまで行ってしまったもののことです。この年代の人(アニが1967年、ボーズが1969年、シンコ1970年生まれ)なら何かしらカブル部分があると思いますが、私もこの人達と傾向といいますか、傾き度合いが似ている部分があるので面白かったです。
王道を認めつつ、また、もちろん味わいつつ、どうしても裏道が気になって仕方が無い。また裏道がどうしてこんな方に行くのか、その理由(自分だけが納得できるものも含む)を調べずにはいられない感じの方々です。例えると、冒頭からいきなりそうなのですが、「ドラえもん」にハマるとして、結局藤子・F・不二夫の「ミノタウロスの皿」や「ノスタル爺」、「劇画・オバQ」などの異色SF短編集に偏愛を覚える、または手塚治虫さんなら、「アトム」も読むけど「ブラックジャック」や「きりひと賛歌」や「アドルフに告ぐ」が好きな人、そんなあなたにはオススメです。 しかし、ボーズさんもそうですが、アニさんの偏愛っぷりと、トラウマの十八番に薬師丸ひろ子が来るあたりに少しキャラの違いを感じますが、そこはヤントラ、誰にも触れられたくない過去の一つや二つはあって当然ですよね。 もちろんお笑いで言えばドリフは外せないし、ちゃんとデンセンマンや、ベンジャミン伊東と小松正夫に行くのが、激しく頷ける良い傾向の偏愛っぷりでタマリマセン。その後話題がちゃんとラジオも経由しますし、ちょっと意外だったのはお笑い系のライブに行くのが知らない世界でビックリでした。 音楽ネタももちろん歌謡曲からアイドルから、ベストテン、サザンにゴダイゴ、果ては作詞家に関する思いを新たにすべき話しまで、とても良かったです。見ましたよね、歌番組。面白かったのも当然かもしれませんが、どこか義務感があった気がします。 そしてもちろん山田太一さん話し、ディープです。ファミコンゲームの話し、もっとディープです、ほんとただのオタクな人ですが(実際30過ぎた頃に、『うるさく注意する親もいなけりゃ、養わなければいけないヨメもいない、でもテキトーに生活できる金はある』という時代があったようです)、その辺のヤントラと、根本敬さん(「因果鉄道の旅」!)、みうらじゅんさん、赤瀬川原平さんが同時並列で語れるバランス感覚が私個人はとても好きなのです。 「マイナーな方がカッコいい」という10代の終わりにかかる病がいまも続いて、拗れて拗れて、もうどうにもならなく突き抜けてしまっている人たちの話しです、サブカル系に興味のある方にオススメ致します。 しかし、40前くらいでこの『ノスタルジー内輪受け』は大変危険なのでは?と思わなくも無い。ただ、それがある一定以上の芸になっているからこその本だといえます。もう少し寝かせてからが美味しいのではないか?と。 |
Bose-Einstein Condensation in Dilute Gases |
これは2001年にノーベル賞を受賞した、
アルカリ原子気体のボーズアインシュタイン凝縮に関する入門書です。 この分野は2002年現在、爆発的な速度で研究が進展しており、論文の数も膨大です。 その為になかなかどこから取り組めばよいのかわかりづらい事もあると思います。 本書はその様な方にお勧めできると思います。 基本知識をわかりやすくバランスよく記述していると感じました。 本書を読んだ後には比較的スムーズに論文も読めるようになると思います。 |