突撃！隣の昼ごはん＠ブハラ（ウズベキスタン）

父は大工であると同時に、若い頃村から町に出て神学校で学んだことのある知識人であり、アイニーがまだ小さい頃に死んでしまうのだが、アイニーは父からの教訓を胸に学んでゆく。「ただ表面的な知識をためこむのではなく、《真に》人民のことを考えることができるようになる」、アイニーはそう考えていたのかもしれない。

３０・４０代には革命運動にかかわり、国語とし!てのタジク語を整え、タジク文学の一大アンソロジーを編む。６０・７０代にはソヴィエト作家同盟に参加し、様々な文学賞を受けた。

『ブハラ　ある革命芸術家の回想』は１９５０年頃に執筆が開始されたもので、彼の最終作である。様々な運動にかかわり、国家主権の変転を目の当たりにし、文学の役割、あるべき姿を常に考えた彼が、人生を振り返るとき、果たしてどのような言葉が綴られたのだろうか。
この一冊に、興味は尽きないだろう。